この記事の監修 山本 貴大 / ケンテク編集長

150社以上のマーケティング/コンサルティング支援実績。認定支援機関と連携した補助金計画書の作成支援も手がける。

建設業の安全管理が紙のままでは限界がある

建設業は全産業の中で労働災害の発生率が最も高い業種の1つです。安全管理の徹底は「コスト」ではなく「経営の根幹」です。

紙ベースの安全管理で起きている問題:

  • KY活動(危険予知活動)の記録が形骸化している
  • 安全書類の作成に膨大な時間がかかる
  • ヒヤリハット報告が上がってこない(面倒だから書かない)
  • 過去の事故・ヒヤリハット情報が蓄積・活用されていない
  • 安全パトロールの結果が紙で保管され、分析できていない

安全管理アプリを導入すれば、これらの課題を解決しながら、書類作成時間も大幅に削減できます。

安全管理アプリに求める機能

機能重要度内容
KY活動記録必須スマホで危険予知活動を記録・共有
安全書類作成必須施工体制台帳、作業員名簿、安全施工サイクルなどを自動生成
ヒヤリハット報告必須現場からスマホで即座に報告。写真添付可
安全パトロール記録チェックリスト形式で巡回記録。写真付き
データ分析ヒヤリハットの傾向分析、多発箇所の特定
法令・資格管理資格の有効期限管理、特別教育の受講記録
元請けとの連携グリーンファイル(安全書類)の電子提出

建設業向け安全管理アプリ5選

1. 安全Navi

項目内容
開発元ダイテック
月額要問合せ
特徴建設業の安全管理に完全特化。KY活動、安全日誌、ヒヤリハット、安全パトロールを一元管理
強み建設業の安全書類に精通した設計。法令準拠のテンプレートが豊富
IT導入補助金要確認

2. 安全サイクルアプリ(ANDPAD Safety)

項目内容
開発元アンドパッド
月額ANDPADのオプション(既存ユーザーは追加コストで利用可)
特徴ANDPADの施工管理と連携。安全巡回・指摘事項の記録・是正管理
強み施工管理アプリと安全管理を1つのプラットフォームで完結
IT導入補助金対応

3. Greenfile.work(グリーンファイルワーク)

項目内容
開発元シェルフィー
月額要問合せ
特徴グリーンファイル(安全書類)の電子化に特化。元請け・下請け間の書類のやり取りをデジタル化
強み安全書類の自動作成・自動チェック。記入漏れを防止
IT導入補助金対応

4. CheX(チェクロス)

項目内容
開発元YSLソリューション
月額要問合せ
特徴現場検査・安全パトロールに特化。図面上に指摘事項をマッピング
強み図面ベースの指摘管理が直感的。是正完了までのトラッキング
IT導入補助金要確認

5. KANNA(安全管理機能)

項目内容
開発元アルダグラム
月額要問合せ(KANNAのオプション)
特徴施工管理アプリKANNAの安全管理機能。日報・写真管理と連携
強みシンプルな操作性。建設業未経験のスタッフでも使いやすい
IT導入補助金対応

選び方のポイント

既に施工管理アプリを使っている場合

ANDPAD → ANDPAD Safety、KANNA → KANNAの安全管理機能、というように既存のアプリの拡張で対応するのが最もスムーズです。データが一元管理でき、現場スタッフの学習コストも低い。

安全書類の電子提出が必要な場合

元請けからグリーンファイルの電子提出を求められている場合は、Greenfile.workが第一候補。安全書類の自動作成・自動チェック機能により、書類作成時間を大幅に削減できます。

安全管理を本格的にデータ活用したい場合

安全Naviのように安全管理に完全特化したアプリを選ぶと、ヒヤリハットの傾向分析や多発箇所の特定など、データに基づく安全管理が実現できます。

安全管理アプリ導入の効果

指標BeforeAfter改善率
安全書類の作成時間月8時間月2時間75%削減
KY活動の記録率60%(記録漏れあり)100%(スマホで必須入力)完全実施
ヒヤリハット報告件数月2件(面倒で報告されない)月15件(スマホで簡単報告)7.5倍
安全パトロール指摘の是正率70%95%25pt改善

ヒヤリハット報告が増えることは良いこと。 報告数が増えるほど、重大事故を未然に防ぐ情報が蓄積されます。

まとめ

安全管理のデジタル化は「事故を防ぐ」と「書類作成時間を減らす」の両方を同時に実現します。デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)を活用すれば、導入費用を抑えてスタートできます。

まずは既に使っている施工管理アプリの安全管理オプションを確認するか、Greenfile.workでグリーンファイルの電子化から始めてみてください。


参考情報

よくある質問

建設業の安全管理アプリの費用はどのくらいですか?
月額数千円〜1万円程度が相場です。無料プランを提供しているアプリもあります。デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)を使えば導入費用の一部が補助されます。
KY活動をデジタル化するメリットは何ですか?
紙のKY活動記録をスマホで作成・保存できるため、記録漏れの防止、過去データの検索・分析、現場間での事例共有が容易になります。写真付きの記録も簡単にできます。
安全書類の作成時間はどのくらい短縮できますか?
一般的に、紙での安全書類作成に比べて60〜80%の時間削減が可能です。テンプレートの再利用、過去データの自動転記、一括作成機能により大幅な効率化が実現します。
ヒヤリハット報告をデジタル化するとどうなりますか?
スマホで写真付きの報告がその場で完了するため、報告のハードルが下がり報告件数が増加します。蓄積されたデータを分析することで、事故の予兆を早期発見できるようになります。
安全管理アプリはデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の対象ですか?
はい。安全管理アプリも補助金の対象です(※最新の登録状況は公式サイトでご確認ください)。施工管理アプリとセットで申請することも可能です。
小規模な建設会社でも安全管理アプリは必要ですか?
従業員数に関わらず、労働安全衛生法によりKY活動や安全管理は義務です。小規模でもデジタル化することで、少ない管理コストで法令遵守と安全確保を両立できます。
元請けから安全書類の電子化を求められていますが対応できますか?
はい。安全管理アプリを導入すれば、グリーンファイル(全建統一様式)の電子作成・提出が可能です。元請けが指定するプラットフォームとの連携も確認しましょう。
安全管理アプリと施工管理アプリは別々に必要ですか?
ANDPADやSPIDERPLUSなどの施工管理アプリには安全管理機能が含まれているものもあります。安全管理に特化した機能が必要な場合は専用アプリの導入を検討してください。

あわせて読みたい:

採用・DXのお悩み、無料で相談できます

150社以上の支援実績を持つコンサルタントが、御社の課題に合わせた解決策をご提案。

無料で相談する