建設業の見積作成、まだExcelですか?
中小建設会社の見積書作成は、多くがExcelで行われています。しかしExcelでの見積作成には限界があります。
Excelで見積を作る問題点:
- 過去の見積書を探すのに時間がかかる
- 単価の更新漏れが起きる
- 複数人で同時編集できない
- 積算ミスが発生しやすい
- 見積書のフォーマットが人によってバラバラ
見積ソフトを導入すれば、これらの問題を解決しながら見積作成時間を75%削減できます。
見積ソフト導入の効果(実績ベース)
- 見積作成時間: 1件2時間 → 30分(75%削減)
- 積算ミス: 月5件 → 月0件
- 過去見積の検索: 15分 → 10秒
- デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)で導入費用を補助
見積ソフトの選び方
建設業の見積ソフトに必要な機能
| 機能 | 重要度 | 説明 |
|---|---|---|
| 建設業の積算体系対応 | 必須 | 材工共・材工別の積算。歩掛り対応 |
| 単価マスタ | 必須 | 公共単価・自社単価の管理。年度更新 |
| 過去見積の流用 | 必須 | 類似工事の見積をコピーして修正 |
| 内訳書の自動生成 | 高 | 工種別・科目別の内訳書を自動作成 |
| 原価管理連携 | 高 | 見積と実行予算の比較(利益率管理) |
| PDF・Excel出力 | 必須 | 元請けへの提出用 |
| クラウド対応 | 高 | 出先からでもアクセス可能 |
企業規模で選ぶ
| 規模 | 推奨 | 理由 |
|---|---|---|
| 1人親方〜5名 | シンプルな見積アプリ | 工事件数が少なければ必要最低限でOK |
| 5〜30名 | クラウド見積ソフト | 複数人での利用、過去見積の蓄積が重要 |
| 30名以上 | 積算特化ソフト or ERP連携 | 公共工事の積算、原価管理との連携が必要 |
建設業向け見積ソフト6選
| サービス名 | 料金 | 主な機能 | 補助金対応 | 評価 |
|---|---|---|---|---|
| ANDPAD見積 | ANDPAD契約に含む |
| 対応 | 4.2/5 |
| みつもりプロ | 月額3,000円〜 |
| 対応 | 4.1/5 |
| SMAC工事見積 | 月額1,980円〜 |
| 対応 | 4/5 |
| 建築見積Pro | 買切り50,000円〜 |
| 対応 | 3.9/5 |
| ATLUS | 要問合せ |
| 対応 | 4.3/5 |
| ツクリンク見積 | 要問合せ |
| 対応 | 3.8/5 |
各ソフトの詳細
ANDPAD見積
ANDPADを既に使っている建設会社なら、見積機能がセットで使える。施工管理と見積が一体化しているため、見積→受注→施工の流れがシームレス。
向いている企業: ANDPAD導入済みの会社。見積と施工管理を一元管理したい。
みつもりプロ
建設業に特化した積算ソフト。公共単価データベースを搭載しており、積算の正確性が高い。
向いている企業: 公共工事も受注する中小建設会社。正確な積算が求められる。
SMAC工事見積
月額1,980円からと低価格。スマホからも見積作成可能で、外出先や現場でも対応できる。
向いている企業: コストを抑えたい小規模建設会社。まず安くデジタル化したい。
ATLUS(アトラス)
公共工事の積算に特化。国交省の積算基準に完全対応。公共単価DBを標準搭載。
向いている企業: 公共工事が売上の大部分を占める建設会社。
デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)での導入
見積ソフトも補助金の対象
見積ソフトはデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)で申請可能です(※最新の登録状況は公式サイトでご確認ください)。補助率は年度により変更の可能性があります。
詳しくは「建設業のIT導入補助金活用ガイド」をご覧ください。2026年度の公募スケジュールは公式サイトでご確認ください。
まとめ
見積作成のデジタル化は「すぐに効果が見える」DXの入口。1件2時間→30分に短縮できれば、月10件の見積で15時間の削減。その時間を営業や現場管理に使えます。
参考情報
- デジタル化・AI導入補助金 公式サイト — 補助金対象ツールの検索・最新の公募情報
よくある質問
- 建設業の見積ソフトの費用はどのくらいですか?
- クラウド型で月額3,000〜10,000円程度、インストール型で初期費用10〜30万円程度が相場です。デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)を使えば導入費用の一部が補助されます。
- Excelから見積ソフトに移行するメリットは?
- 見積作成時間の75%削減、入力ミス・計算ミスの防止、過去の見積データの再利用、単価マスタの自動更新などのメリットがあります。特に積算作業の効率化効果が大きいです。
- 見積ソフトはデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の対象ですか?
- はい。見積・積算ソフトは補助金の対象です(※最新の登録状況は公式サイトでご確認ください)。補助率は年度により変更の可能性があります。
- 小規模(5名以下)の建設会社にはどの見積ソフトがおすすめですか?
- 低コストで始められるクラウド型がおすすめです。月額数千円で利用でき、Excelからの移行もスムーズです。
- 積算と見積の違いは何ですか?
- 積算は工事に必要な材料費・労務費・経費を積み上げて原価を算出する作業。見積はその積算結果に利益を乗せて発注者に提示する金額を決める作業です。見積ソフトの多くは積算機能も含んでいます。
- 見積ソフトと会計ソフトは連携できますか?
- 建設業特化の見積ソフトと会計ソフトを同じメーカーで揃えれば、見積→受注→原価管理→会計のデータ連携が可能です。異なるメーカー同士でもCSVでの連携は概ね可能です。
- クラウド型とインストール型どちらがおすすめですか?
- 中小建設会社にはクラウド型を推奨します。初期費用が安く、複数端末で利用でき、バージョンアップも自動。外出先からスマホで見積を確認できるのも利点です。
- 見積ソフトの導入にどのくらいの期間がかかりますか?
- クラウド型なら最短即日〜1週間で利用開始できます。過去の見積データの移行や単価マスタの設定を含めると、本格稼働まで1〜2ヶ月が目安です。
あわせて読みたい:
- 施工管理アプリ比較 — 見積→施工の一元管理
- 建設業向け会計ソフト比較 — 見積→原価管理→会計の連携
- 建設業のIT導入補助金活用ガイド — 見積ソフトも補助金対象