この記事の監修 山本 貴大 / ケンテク編集長

150社以上のマーケティング/コンサルティング支援実績。認定支援機関と連携した補助金計画書の作成支援も手がける。

事業再構築補助金とは

事業再構築補助金は、新分野展開や業態転換を行う中小企業を支援する大型補助金です。建設業からの隣接事業への進出に活用できます。

項目内容
補助率1/2〜3/4(枠・企業規模による)
補助額100万〜1.5億円(枠による)
対象中小企業・中堅企業
要件売上減少要件 + 事業計画の策定 + 認定経営革新等支援機関の確認
売上減少要件に注意

事業再構築補助金には「コロナ前と比べて売上が一定割合減少していること」等の要件があります。公募回によって要件が変わるため、最新の公募要領を必ず確認してください。

建設業で事業再構築補助金が使える5つの新事業パターン

パターン1: リノベーション事業への進出

新築工事の受注が減少 → 既存建物のリノベーション事業に進出。

項目内容
補助対象経費ショールーム設置費、設計ソフト、VR内見システム、広告宣伝費
補助額目安500万〜3,000万円
成功のポイント新築とは異なる「提案型」の営業体制を構築すること

パターン2: 不動産管理事業への参入

建設→管理への垂直統合。建てた物件の管理まで手がける。

項目内容
補助対象経費管理システム導入費、事務所増設費、人材採用費(一部)
補助額目安300万〜1,500万円
成功のポイント既存顧客(建てた物件のオーナー)への提案からスタート

パターン3: 太陽光・再エネ施工事業

建設技術を活かして太陽光パネルの施工事業に参入。

項目内容
補助対象経費施工機器、研修費、営業活動費
補助額目安500万〜5,000万円
成功のポイント電気工事士の確保。住宅向け+産業用の両方を狙う

パターン4: 建設コンサルティング事業

建設の実務経験を活かして、他社のDX導入支援やコンサルティング事業を立ち上げ。

項目内容
補助対象経費コンサルティングツール、セミナー開催費、Web制作費
補助額目安100万〜500万円
成功のポイント自社のDX成功体験を「商品化」する

パターン5: 建設テック事業

自社で使っていた業務改善ツール・ノウハウをSaaS化して販売。

項目内容
補助対象経費システム開発費、サーバー費、営業活動費
補助額目安1,000万〜5,000万円
成功のポイント自社の現場で実証済みの仕組みを他社に展開

申請の流れ

1

認定経営革新等支援機関を見つける

税理士、中小企業診断士、金融機関等の認定支援機関と事業計画を策定。当補助金は支援機関の確認書が必須。

2

事業計画書の策定(最重要)

売上減少の原因分析、新事業の市場調査、収益計画、実施体制を15ページ程度にまとめる。計画の質が採択の鍵。

3

電子申請(jGrants)

GビズIDプライムが必要。電子申請システムjGrantsから申請。

4

審査(2〜3ヶ月)

外部有識者による審査。書面審査+場合により口頭審査。

5

採択→交付申請→事業実施→実績報告

採択後に交付申請。事業実施期間内に設備投資等を完了し、実績報告を提出。

採択率を上げるポイント

1. 「なぜ新事業に進出するのか」のストーリーを作る

審査員が最も重視するのは「事業の妥当性」。建設業の経営資源(技術・人材・設備・顧客基盤)を活かした新事業であること、市場ニーズがあることを論理的に示す。

2. 数字で語る

良い例悪い例
「リノベーション市場は年間○兆円、前年比○%成長」「リノベーション市場は拡大傾向」
「3年後に売上○万円、営業利益率○%を目標」「収益の改善を目指す」
「既存顧客○社にヒアリングし、○%が利用意向あり」「ニーズがあると思われる」

3. 専門家に事業計画の策定を依頼する

事業再構築補助金の事業計画書は、一般的な補助金よりも求められる質が高い。中小企業診断士や補助金申請の専門家に策定を依頼することで、採択率が大幅に上がります。

認定支援機関の費用目安

事業計画策定の支援費用: 着手金10〜30万円 + 成功報酬(補助額の5〜10%)が相場。補助額が1,000万円の場合、成功報酬は50〜100万円。コストはかかりますが、採択率が大幅に上がるため投資回収は十分可能。

まとめ

事業再構築補助金は、建設業が新事業に進出するための強力な支援策です。最大1.5億円の補助を受けられるため、大きな事業転換にも対応可能。

今すぐやること:

  1. 自社が進出したい新事業を1つ決める
  2. 認定支援機関(税理士・中小企業診断士)に相談する
  3. 最新の公募要領を確認する(要件は公募回ごとに変わる)

よくある質問

事業再構築補助金とは何ですか?
新分野展開や業態転換を行う中小企業を支援する大型補助金です。補助率1/2〜3/4、補助額100万〜最大1.5億円で、建設業から隣接事業への進出に活用できます。
建設業で事業再構築補助金はどのように使えますか?
リノベーション事業への進出、不動産管理事業への参入、太陽光・再エネ施工事業、建設コンサルティング事業、建設テック事業など、建設業の経営資源を活かした新事業に活用できます。
事業再構築補助金の申請に必要なものは何ですか?
認定経営革新等支援機関の確認書、事業計画書(15ページ程度)、GビズIDプライムが必要です。特に事業計画書の質が採択の鍵となります。
事業再構築補助金の採択率を上げるにはどうすればよいですか?
事業の妥当性を論理的に示すストーリーを作ること、市場規模や収益計画を具体的な数字で示すこと、中小企業診断士などの専門家に事業計画の策定を依頼することが重要です。
認定支援機関の費用はどれくらいですか?
着手金10〜30万円+成功報酬(補助額の5〜10%)が相場です。補助額が1,000万円の場合、成功報酬は50〜100万円程度です。採択率が大幅に上がるため投資回収は十分可能です。
事業再構築補助金の審査にはどれくらいかかりますか?
外部有識者による審査が行われ、申請から採択まで2〜3ヶ月程度かかります。書面審査に加えて口頭審査が行われる場合もあります。

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