この記事の監修 山本 貴大 / ケンテク編集長

150社以上のマーケティング/コンサルティング支援実績。認定支援機関と連携した補助金計画書の作成支援も手がける。

建設業が活用できる補助金は意外と多い

「補助金は製造業のもの」と思っていませんか? 建設業でも活用できる補助金・助成金は数多くあります。

DXツールの導入、採用力の強化、設備投資、人材育成…建設会社の経営課題ごとに使える制度を整理しました。

DX・IT導入に使える補助金

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)

項目内容
概要ITツール導入費用の一部を補助
補助率1/2〜3/4(※年度により変更の可能性あり)
補助額5万〜450万円(※年度により変更の可能性あり)
対象中小企業・小規模事業者
建設業での活用例施工管理アプリ、会計ソフト、勤怠管理、受発注システム
申請時期年間複数回の公募。2026年度の公募スケジュールは公式サイトでご確認ください

建設業のDXに最も使いやすい補助金です。詳しくは「建設業のIT導入補助金活用ガイド」をご覧ください。

ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)

項目内容
概要革新的なサービス開発や生産プロセスの改善に必要な設備投資を支援
補助率1/2〜2/3(※年度により変更の可能性あり)
補助額100万〜1,250万円(※年度により変更の可能性あり)
対象中小企業・小規模事業者
建設業での活用例ICT建機の導入、BIM/CIMの環境構築、ドローン測量機器の購入
申請時期年間複数回の公募。2026年度の公募スケジュールは公式サイトでご確認ください

IT導入補助金よりも大きな投資(設備購入)に向いています。ドローンやICT建機など、ハードウェアの導入に活用できます。

小規模事業者持続化補助金

項目内容
概要小規模事業者の販路開拓・業務効率化を支援
補助率2/3(※年度により変更の可能性あり)
補助額50万〜200万円(※年度により変更の可能性あり)
対象従業員20名以下(建設業の場合)
建設業での活用例ホームページ制作、営業ツール制作、展示会出展、チラシ制作
申請時期年間複数回の公募。2026年度の公募スケジュールは公式サイトでご確認ください

小規模な建設会社の「集客力強化」に使えます。自社採用サイトの制作にも活用可能です。

採用・人材確保に使える助成金

人材確保等支援助成金(雇用管理制度助成コース)

項目内容
概要雇用管理制度の導入を通じて離職率を低下させた事業主を助成
助成額57万円(制度導入+離職率低下で支給)
対象雇用保険適用事業所
建設業での活用例評価・処遇制度の導入、研修制度の導入、メンター制度の導入

人材開発支援助成金

項目内容
概要労働者のキャリア形成を効果的に促進する事業主を助成
助成額訓練経費の45〜75% + 賃金助成(760円/時間〜)
対象雇用保険適用事業所
建設業での活用例施工管理技士の資格取得研修、安全衛生教育、DXスキル研修

社員の資格取得支援に使えます。施工管理技士の講習費用の大部分を補助してもらえる可能性があります。

キャリアアップ助成金

項目内容
概要非正規雇用労働者の正社員化やスキルアップを行う事業主を助成
助成額正社員化1人あたり57万円(中小企業の場合)
対象雇用保険適用事業所
建設業での活用例パート・契約社員の正社員化、有期雇用から無期雇用への転換

トライアル雇用助成金

項目内容
概要未経験者を試行的に雇用する事業主を助成
助成額月額最大4万円×3ヶ月(1人あたり最大12万円)
対象ハローワークを通じた採用
建設業での活用例建設業未経験者の試用期間中の人件費を補助

設備投資・事業拡大に使える補助金

中小企業新事業進出補助金(旧 事業再構築補助金)

項目内容
概要新分野展開や業態転換を行う中小企業を支援
補助率1/2〜3/4(※年度により変更の可能性あり)
補助額100万〜1.5億円(枠による)(※年度により変更の可能性あり)
対象中小企業
建設業での活用例リノベーション事業への進出、不動産管理事業の立ち上げ、太陽光施工事業の開始

大規模な事業転換に使えます。建設業から隣接事業(不動産・エネルギー等)に進出する場合に有効です。

省力化投資補助金

項目内容
概要人手不足解消のための省力化投資を支援
補助率1/2
補助額200万〜1,500万円(従業員数による)
対象中小企業・小規模事業者
建設業での活用例建設用ロボット、自動墨出し機、AIを活用した検査システム

建設業特有の補助金・支援制度

建設業振興基金の助成事業

建設業振興基金では、建設業の人材確保・育成に関する助成事業を実施しています。

主な事業:

  • 建設業の担い手確保・育成事業の助成
  • 建設技術者の継続教育に関する助成
  • 建設業のイメージアップ事業の助成

建設キャリアアップシステム(CCUS)関連の支援

国土交通省はCCUSの普及を推進しており、導入費用の一部を助成する自治体もあります。都道府県や市区町村の補助制度を確認しましょう。

補助金申請のスケジュール管理

年間スケジュールの目安

時期主な公募
4〜5月IT導入補助金(第1次公募)、ものづくり補助金
6〜7月小規模事業者持続化補助金、人材開発支援助成金
8〜9月IT導入補助金(第2次公募)、中小企業新事業進出補助金
10〜11月各種助成金(下半期の公募)
12〜1月次年度の概算要求・制度設計の発表
2〜3月次年度の公募開始準備

注意: スケジュールは年度によって変わります。2026年度の公募スケジュールは各補助金の公式サイトでご確認ください。最新情報はメルマガでも配信しています。

申請準備に必要な期間

準備項目必要期間
gBizIDプライムの取得2〜3週間
事業計画書の作成2〜4週間
見積書の取得1〜2週間
申請書の作成・提出1〜2週間

公募開始後に準備を始めると間に合わないことがあります。gBizIDの取得と事業計画の骨子は、公募前から準備しておきましょう。

まとめ — 使える制度を見逃さない

建設業で使える補助金・助成金は年間で数十種類あります。全てを自社で把握するのは難しいので、以下の方法で情報収集しましょう。

情報収集の方法:

  • 当サイトのメルマガに登録する(補助金の最新情報を配信)
  • 商工会議所・商工会に相談する(無料で補助金の相談ができる)
  • 税理士・社労士に相談する(顧問契約があれば情報提供してもらえる)
  • 専門の補助金コンサルに相談する(成果報酬型で申請代行してくれる)

今すぐやるべきこと:

  1. gBizIDプライムを取得する(まだの場合)
  2. 自社の経営課題を整理する(DX?採用?設備投資?)
  3. 課題に合った補助金を1つ選ぶ
  4. 申請準備を始める

参考情報

よくある質問

建設業で最も使いやすい補助金は何ですか?
デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)が最も使いやすいです。施工管理アプリ、会計ソフト、勤怠管理システムなどの導入費用を補助してもらえます。補助率・補助額は年度により変わるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。
建設業の採用に使える助成金はありますか?
トライアル雇用助成金(最大12万円/人)、キャリアアップ助成金(正社員化で57万円/人)、人材確保等支援助成金(57万円)、人材開発支援助成金(研修費の45〜75%)が活用できます。
補助金の申請にgBizIDは必要ですか?
はい、ほとんどの補助金申請にgBizIDプライムが必要です。取得には2〜3週間かかるため、公募前から準備しておくことをおすすめします。
ものづくり補助金は建設業でも使えますか?
はい、使えます。ICT建機の導入、BIM/CIMの環境構築、ドローン測量機器の購入などに活用可能で、補助率1/2〜2/3、補助額100万〜1,250万円です。
補助金の申請は自社でできますか?
自社での申請も可能ですが、事業計画書の作成には専門知識が必要です。商工会議所(無料相談)や補助金コンサルタント(成果報酬型)に相談することで採択率が上がります。
小規模事業者持続化補助金は建設業で何に使えますか?
ホームページ制作、採用サイト制作、営業ツール制作、展示会出展、チラシ制作などの販路開拓に使えます。補助率2/3、補助額50〜200万円で、従業員20名以下の建設会社が対象です。

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